5月に入り、リハビリの効果で回復は進み、できることも増えてきました。
・病棟内同じフロアで徒歩移動が可能に。
・病棟内で病室と同じフロアにある風呂で介助付入浴していたのが、別階の個人入浴に変更。
・ご飯がおかゆから軟飯に。
ADLは、入院当初から比べて、このように変わりました。
移動:車椅子、要介助。→自立。
排泄:見守り。→自立。(消灯後は見守り)
入浴:要介助。→自立。
食事:自立。
そして、STさん、OTさんのリハビリの中で、受けたテストがありました。
それが「WAIS-Ⅲ」と呼ばれるテストでした。
いわゆる知能テストで、本来はADHDの患者さんに受けて貰うテストのようですが、このテストによって、言語性IQ、動作性IQとそれを合わせた全検査IQを測定するというもので、かなり多項目にわたるテストでした。そのため、リハビリの時間に何度かに分けてテストを行いました。
そして、このテストで、嬉しい結果が出ました。
言語性IQでは、145という数字。
動作性IQは95で、要改善という結果でした。
しかし、自分としては大満足。
言語能力が低くなっていないということは、これから復職するうえで、頭脳労働についてはまだできる、ということです。
肉体能力については、これからまだ長いリハビリを経て回復しなければなりませんが、取りあえず復職の道は見えた、ということですから。
そして、この頃、親族、病院と話し合って、一時帰宅が実現しました。
それに先立ち、PTさんのリハビリで、病院外を歩く練習をしました。
晴れた日、水分を持って、普段着で病院の外に出ました。
靴はゴム底の滑らないものを使用し、30分間、病院の外の一般道を歩きましたが、気づいたのは、一般道には、健常だったときには意識しない傾斜がいくつもあるということで、その傾斜は、その時の自分には、歩行の負担となるものでした。
ちょっとした傾斜がかなりの傾斜に感じられて、スタミナを奪います。病棟内を歩く時よりも、気も使います。
でも、こうして病院の外に出て歩くのは、いよいよ退院が近づいてきた手応えにもなって、嬉しくなりました。
そして、自宅への一時帰宅が実現しました。
親戚に車を出して貰い、念のため車椅子を持って、晴れた土曜日の午後の4時間ほど、久しぶりの自宅に帰宅しました。
自分が倒れて以来、約2か月ぶりの帰宅。
久しぶりの帰宅で、発病の日の記憶も甦り、それからのリハビリと療養の日々の長さを感じました。
玄関には、段差を小さくするために、大工の父に作ってもらった踏み台を据えました。
一時帰宅では、自分の今の能力が普段の生活に耐えられるのか、不便に感じるポイントは何かを試さなければなりません。
そのため、洗濯をして、干して、台所で洗い物をし、掃除機をかけ、部屋の掃除と片づけをし、安全カミソリで髭を剃りました。
コーヒーを淹れて飲んで、カップを洗って。
昔は当たり前にできていたことばかりですが、今は苦労します。
床にあるものを拾ったりすることは難しく、洗濯物を窓の外の物干しざおに干すのも一苦労です。
フライパンや鍋を振ったりすることも難しくてぎこちないです。
ともあれ、現在の自分の体の状態が、生活の中でどこまで対応できるのか分かりましたし、課題も分かりました。
それに、何よりも精神的にリフレッシュできました。
「自分は、日常生活を送ることができるくらいに回復してきた」
その手ごたえが感じられたのが、一番の収穫だったかも知れません。
■参考HP
・WAIS-Ⅲテストについて
[2015.02.15]